宿を出て茅場町(かやばちょう)駅へ向かった。今日は聖地巡礼をすることにしている。歩いて10分程度だったろうか。向かう途中、湊橋という橋を渡った。幸先良い、気がする。バンドリには湊友希那というキャラクターが存在する。
バンドリに登場するバンドにはそれぞれテーマとなる土地がある。その土地の地名から苗字もとられており、Roseliaは港区とされているが「湊」という漢字を用いた地名は港区にはないらしい。というわけで今日からここを聖地としようと思う。中央区だけど。
そういえば湊友希那役の相羽あいなさんは重度の方向音痴だ。ご飯を食べに行くと迷うだとか、反対側へ歩いていくとか、挙句の果てに乗ったタクシーの運転手も道を間違えるとか。三度の飯より四度のタクシー、さすがにそんなことはないだろうが、幸先悪いスタートとなった。まあ、生きていれば道に迷うことくらいある。
茅場町から東京メトロ東西線に乗って早稲田駅へ向かった。17分とかだったろうか、聖地へのアクセスが良いというのは便利で素晴らしい。行きやすさの観点から、今度は名古屋大学を舞台に学畜貧乏博士課程院生のアニメをやってほしいと思う。主人公は博士取得後魔法使いになってから鏡ヶ池に身を投げる。Twitterにアップされていた最後の投稿はアリゲーターガーとの2ショット写真だったという。
駅から出てすぐ、早稲田大学のキャンパスが見えた。
https://twitter.com/lalu_spica/status/995487598767325184
https://twitter.com/lalu_spica/status/995487598767325184
ウェイの聖地早稲田大学に来ました pic.twitter.com/yM8acUBNqG
— ヲレヲ@国際信州学院大 (@lalu_spica) 2018年5月13日
先に詫びておこう、ここは主要のキャンパスではない。時間があれば向かおうと思ったが、今回は時間が押していたため他のキャンパスへの巡礼と参拝は断念した。ウェイの皆さん、ひいては普段から私のウェイ活動を応援して頂いている方々には申し訳なく思う。一級ウェイ資格への道のりはまだまだ長い、身を引き締める思いである。
かくして、ここへ来た。何を隠そう、もう1つの地下鉄出入り口だ。本来ならばこっちから出てきたかったのだが、見極めるのは難しかった。ここが聖地である。
お分かりいただけただろうか。いや、いただけなくとも構わない。めんどくさいので著作権に配慮して参考画像は載せないことにする。1話で香澄が友達を見送った場所だ。沙綾の過去の話でも出てきた気がするが覚えてない。
ところで、戸山香澄はキラキラ星から来た明るいだけのキチ〇イだと思っている方は多いのではないだろうか。すこし聞いてほしい。そんな人間が友達を駅まで見送るだろうか。香澄は東京メトロではなく都電荒川線を利用して通学している。都電「早稲田駅」から東京メトロ「早稲田駅」までは10分前後歩くのだ。香澄の明るさの裏には寂しがり屋な一面が存在していて、このシーンはいち早くそれが表れたものだと思う。それを踏まえてもう一度アニメを見てほしい。
次に向かったのは早大通りだ。名前から漂うあまりのウェイ臭に気が引けたが、来てみたらなんのことはない、ただの通りだった。
お分かりいただけるだろう。この地面の模様、紛れもなく花咲川女学園前の通りだ。見渡す限りこの模様が続いている。通りをこのまま進むと実際にモデルとなった学校がある。行ってみたが、戸山香澄の霊圧を感じなかったので興味は湧かなかった。戸山香澄はここにはいないのだろう。3秒で写真を撮って踵を返した。
学園の周りは見覚えのある風景であふれていて、どこを見ても発見があった。もし私が近辺の早稲田大学へ通っていれば「今日帰りに〇〇巡礼しようぜー」などという会話が容易であり、強い憧れを感じたが、そもそも会話をする友達ができないので何一つ変わらないことに気付いた。咳をしても一人、19歳の初夏、今にも落ちそうな重い雨雲が垂れ込めていた。
一通り見終えて満足した私は江戸川公園へ向かうことにした。途中、鶴巻町交差点を折れたところにもう1つ聖地(?)があった。(ちなみに鶴巻町は、弦巻こころの「つるまき」とは字が異なる、別の地名である。)
首都高の出口である。
首都高速。
Yes!BanG_Drean!のMVに登場していたワンカットだ。
こんな1秒程度のカットを特定する人は正直頭がおかしいと思う。そこに行くファンも大概だ。こんなやつらとは関わらないのが吉である。それにしても私は、拙くてもこの作画が好きなのかもしれない。2期で制作会社が変わるのが不安でしょうがない。っていうかこの頃まだCG使ってなかったんだね。この過渡期のキャラデザも好きです。内側に腕時計つけてるのもおたえらしい。
豆知識だが、「BanG_Dream!」という表記は過去の作品のみで使われる。今はアンダーバーを使わず「BanG Dream!」としている。
さて首都高は割とどうでもいい、こんなものをいちいち気にしていたら東京23区全てが聖地になってしまう。突き当りの神田川を左に曲がる。「花咲川」はこの神田川を指していると言われている。左に曲がってすぐ、右手側、川の向こうに何かが見えた。
おや、あの青い遊具は...。
さらに歩く。大滝橋に着く。
大滝橋は江戸川公園から神田川にかかっている橋で、聖地中の聖地だ。作中に橋が出てきたら半分はここだと思っていい。写真ではなんか水が垂れてるが気にしたら負け、脱退である。
さて、大滝橋を渡ると江戸川公園に入る。
ここが今夜のメインディッシュ、聖地江戸川公園だ。1枚目は特徴的な滑り台。2枚目も本編に何度か出た特徴的な何かだ。(砂場の上にあるのだが、何かはよくわからない。誰かこれの存在意義を教えて欲しい。)
滑り台で親子連れが遊んでいるのを見てここにも人が住んでいることを実感した。人が住んでいるのは当たり前なのだが、外の人からすれば東京というのはそれほどふわふわした場所なのだ。ふわふわが実感に変わっていった。
少し戻って江戸川橋の方へ行くとこの建物がある。なんかのMVに出たやつだ。本編には出てないしぶっちゃけ知らん。まあかっこいいんじゃないですかね。名前が分からないからホグワーツって呼ぶことにした。
だいぶ歩いたし時間も良い頃になったのでこの公園で昼休憩をすることにした。昨日の夕食になるはずだったものを食べた。なんかバッグの中で潰れてたけど、潰れた食べ物を頬張ったいたら青春している気がして嬉しかった。我ながらこいつキモいなと思った。